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採用難を乗り越え、3年ぶりの採用へ!社長手動で行った採用改革

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首都圏の鉄道インフラを支える東鉄メンテナンス工事株式会社は、長年、深刻な人手不足に悩まされており、過去3年間は採用ゼロという厳しい状況でした。

このままでは、鉄道の安全・安定輸送を支えるという重要な役割を果たすことができなくなるという中、社長主導で採用改革に着手しました。その成果は?
同社の取り組みを追いました。

会社情報

・東鉄メンテナンス工事株式会社(以下、東鉄メンテナンス工事)
首都圏の鉄道インフラの安全・安定輸送を支える鉄道土木メンテナンス工事の専門会社。
東鉄工業株式会社のグループ会社として、首都圏内の鉄道の維持修繕工事を専門に手掛けている。


東鉄メンテナンス工事株式会社 代表取締役社長 宮田 健太郎 氏
東鉄工業株式会社にて30年以上のキャリアを積み、東北支店・東京土木支店の土木部長を歴任した後、2024年に東鉄メンテナンス工事の代表取締役社長に就任。

東鉄工業グループの強み活かし、メンテナンス需要増に対応

── 御社の事業内容について教えてください。
宮田氏:当社は東鉄工業株式会社(以下、東鉄工業)のグループ会社として、鉄道土木のメンテナンスに特化した事業を展開しています。

── 事業成長の要因についてもお聞かせいただけますか
宮田氏:まず挙げられるのは、親会社である東鉄工業との連携です。
コロナ禍の収束に伴うインバウンド需要の回復による鉄道利用客の増加による設備の整備、そして鉄道インフラの老朽化により、メンテナンス需要が高まっています。

加えて、当社が「緊急対応」を強みとしている点です。大雨による駅構内の漏水や、沿線での倒木など、緊急対応が必要な場面は多々あります。当社は協力会社と連携し、いつでも対応できる体制を整えています。

小規模な組織ならではの機動力を活かし、お客様から信頼をいただいています。

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── 今後も安定した成長が見込めそうですね
宮田氏:もちろん、現状に甘んじることなく、さらなる成長を目指しています。
その一環として、2024年度より施工部門を2部門とし、従来の鉄道メンテナンスを行う『土木メンテナンス部』と民間工事を行う『土木工事部』を設置し、駅周辺の老朽化した看板広告の撤去工事の受注を開始しました。
2025年度からは、新たに民間鉄道会社の案件も受注していく予定です。

今後、この事業が軌道に乗れば、さらなる事業拡大と収益源の分散化が期待できます。

人材不足が深刻化、3〜4年採用ゼロの過去も

── 事業運営における課題を伺えますか?
宮田氏:当社は鉄道土木メンテナンス工事という業務の性質上、夜勤が避けられず、人材不足が課題となっています。これまでも給与水準の引き上げや長期休暇の取得を講じてきましたが、十分な成果にはつながっていません。

特に当社は緊急対応を強みとしているため、比較的小規模な案件が多く、人材不足は死活問題です。

また、現場で培われた経験と発想力は、工事の品質やスピードを大きく左右します。人手不足が続けば、こうしたノウハウの継承が難しくなり、結果として施工力の低下につながりかねません。
当社の事業は、鉄道という社会インフラを支え、日常生活を支える重要な役割を担っており、その意味でも、人材不足は極めて重要な課題だと捉えています。

── 採用の状況についてお伺いできますか?
宮田氏:実はここ3~4年の間、当社では採用実績がありませんでした。採用活動は無料媒体の利用にとどまり、本格的な採用体制が整っていなかったのが現状です。私が着任した2024年から、ようやく採用活動に本腰を入れ始めました。


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社長主導で採用強化、予算も施策も拡充

── 宮田社長が着任してから、採用活動はどのように変わりましたか?


宮田氏:まずは採用予算を増額し、自社ホームページの改修や、社員紹介制度の報奨金を倍増しました。また、施工管理の派遣会社への依頼や、「助太刀社員」の導入も開始しました。

現在、私と総務部長が中心となって採用活動を推進しており、全社的な採用に対する意識改革を進めています。

── 助太刀社員を知ったきっかけを教えてください
宮田氏:親会社の東鉄工業から「助太刀社員」の存在を教えてもらったのがきっかけです。話を聞いて「まずは一度使ってみよう」という話になり導入しました。

── 求める人物像はどんな方ですか?
宮田氏:募集職種は施工管理ですが、即戦力を採用するのは難しい状況です。そのため、建設業の経験者は大歓迎ですし、経験が浅い方であっても、面接で意欲が感じられれば前向きに採用しています。

── 未経験の方を育成する制度などはありますか?
宮田氏:当社では、東鉄工業の研修センターを活用しています。この研修センターは、茨城県つくば市にあり、実際の線路やホームを再現したリアルな施設です。
ここで線路内作業の基本を学んでから、現場に出ていただいています。

── 「助太刀社員」 を 利用して、自社をPRする際に意識されたことはありますか?
宮田氏:当社の働きやすさを伝えることを意識しました。たとえば、転勤がないこと、給与、完全週休2日制、フレックスタイム制など、働きやすい環境であることをアピールしています。

また、鉄道を趣味としている社員にNゲージ(鉄道模型)で現場を再現してもらい、施工の順序の確認や危険なポイントなどを視覚的にも親しみやすく伝える工夫を凝らしました。
制作した社員には趣味を仕事に活かせるという喜びも感じてもらえました。


工事のシミュレーション用に作られたNゲージ

未経験者採用に成功!決め手はスピード内定

── 「助太刀社員」を活用してみて、結果はいかがでしたか?
宮田氏:はい、おかげさまで「助太刀社員」を活用して良いご縁がありました。
採用できたのは、鉄道土木の経験はなかったものの、建設業界でのご経験があり、非常に意欲の高い方です。

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未経験分野については、幸い当社には東鉄工業の充実した研修センターがあり。そのため、基礎からしっかり学べる環境が整っているため、「経験よりも意欲」を重視して採用を決めました。

また、『転勤がない』という当社の特徴が、ご本人の希望と合致したのも採用につながった大きなポイントでした。
久しぶりの採用で、本当に良いスタートが切れたと感じています。


── 助太刀社員を使ってみて、良かった点を教えてください
宮田氏:スカウト機能が便利でした。
あらかじめ経験を確認した上でメッセージを送れるため、他の媒体と比べて業界経験者にアプローチできる実感がありました。


── 採用成功の決め手を伺えますか?
宮田氏:最大の決め手は「スピード感」です。今回入社した根本さんの場合、応募の連絡をいただいたその場で面接を設定し、面接当日に内定を出しました。

後日、本人から聞いたところ、「翌日には他社の面接も控えていた」と聞きました。
もし、当日中に内定を出していなければ、採用に至らなかったかもしれません。

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── 今後の展望について教えてください
宮田氏:今後は、経験者を年2名、未経験者も年数名は採用したいと考えています。

── 最後に、同じような採用課題を抱える企業様にむけて、アドバイスをお願いします。
宮田氏:やはり、待っているだけでは成果は得られません。求職者の視点に立ち、彼らが何を求めているのかを理解した上で、企業側が積極的に行動することが大切です。

まずは、できることからスピード感を持って実行し、改善を重ねていくことが採用成功のカギだと考えます。

転職者の声


・東鉄メンテナンス工事株式会社 根本 氏
茨城県土浦市出身。スイミングスクールのインストラクター、サブコンの施工管理、計装企業の電気工事士等を経て東鉄メンテナンス工事へ入社。
私が転職活動で最も重視したのは、転勤や出張がないことでした。 というのも、父が入院しているため、地元を離れることができない状況でした。そんななか、前職で北海道への転勤が決まったことを機に、退職を決意しました。 東鉄メンテナンス工事は転勤がなく、需要も安定していると感じ、安心して長く働けると思い入社を決めました。未経験の業界で不安もありましたが、面接の場で宮田社長から直接内定をいただいたことが、大きな後押しとなりました。 現在は上司に同行して書類作成や現場の流れを学んでいます。鉄道土木工事は、現場に入るまでの手続きが多く、学ぶべきことが多々あります。上司や先輩方が丁寧に指導してくださり、未経験であることを前提に接してくださるので、安心して業務に取り組めています。 待遇面も前職より向上しており、それがモチベーションにつながっています。 まずは工事の概要や基礎知識を習得し、任された書類業務を正確かつスピーディにこなせるようになることが、今の目標です。


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この記事を書いた人

助太刀編集部

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