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【中途採用成功のために】やるべき施策7選

建設業界の人材不足は深刻化の一途を辿り、採用担当者の皆様は日々頭を悩ませていることと思います。

この記事では、助太刀社員を活用して採用に成功した株式会社奥井組様と一電機株式会社との対談をもとに、具体的な採用戦略と、従業員のエンゲージメントを高めるための施策について解説していきます。

【対談企業】
・株式会社奥井組 様(以下、奥井組)
大型機器や空調設備等の据付・撤去・運搬を主とする。
種子島までのブースターの飛行機の据付や運搬、民間ロケット輸送及び組み立てなど、大型設備の輸送において随一の実績を誇る。

・一電機株式会社 様(以下、一電機)
消防設備点検、設置工事、再生可能エネルギー工事、点検、LED照明工事から高圧受電設備(キュービクル)の新設・取り替え工事まで広範囲をカバーする。
創業58年を迎え、2023年には健康企業宣言の表彰を受賞する。


写真左より 奥井組 目崎 琢也さん、同社 小山田 明宏さん、一電機 村田 英樹さん、吉川 孝さん、遠藤 崇由さん(役職略)

カジュアル面談

奥井組では、応募のハードルを下げるために、カジュアル面談を実施しています。

この点について、小山田さんは


「当社の本社には、事業で使うクレーンがあったり、ある種テーマパークのような雰囲気を出しています。こうしたユニークな社風を通して、当社に興味を持っていただければと考えています」と説明します。

「また、カジュアル面談では、人事担当者ではなく現場担当者が面談を行い、仕事のネガティブな面もオープンにするようにしています」

と真摯に語っています。

カジュアル面談とは、選考を目的としない、企業と求職者間の情報交換の場です。
企業は自社の魅力や仕事内容、社風などを伝え、求職者は疑問や不安を解消することができます。

奥井組では、カジュアル面談を積極的に行い、ミスマッチを防ぐことに成功しています。

「以前は、入社後に『こんなはずじゃなかった』とギャップを感じ、退職してしまう社員がいました。その原因を突きとめてみると、入社前と入社後のギャップが大きかったことが分かりました。

そこで当社では、会社概要や実際の工事風景を動画で見てもらいながら、朝が早いことや、土日も工事があるなど、仕事のネガティブな面も隠さずオープンにして伝えています。

さらに、どんな些細な質問にも丁寧に答えることで、入社前に不安を解消できるよう努めています」

と、小山田さんは熱意を込めて強調します。

どんな質問でもできるのは、選考ではないカジュアル面談ならではといえるでしょう。

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履歴書不要

また、奥井組では応募時点での履歴書の提出を不要としています。
これは、応募のハードルを下げるための施策であり、応募者の負担を軽減し、より多くの方に奥井組に興味を持っていただくことを目的としています。

資格取得支援

採用活動を成功させるために、待遇改善は欠かせません。
この点について、奥井組では資格取得支援に力を入れています。

小山田さんは「職長になるには資格取得が必須です。この資格取得を会社が支援することで、社員の育成につながり、求職者への訴求に繋がります」と語ります。

年間休日の見直し

また、奥井組では年間休日も大幅に見直しました。


「以前の当社は、年間休日が100日程度でした。しかし、近年では休日日数が少ないというだけで、求職者から敬遠されてしまう傾向にあります。

そこで、思い切って年間休日を120日に増やしました。すると、求職者の反応が大きく変わりました。

企業理念や事業内容といった情報に目を向けてもらう前に、休日日数でふるい落とされてしまうのは、非常にもったいないことです」と、小山田さんは力説します。

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従業員のキャリアステップ

採用活動のゴールは、単に入社者を増やすことではありません。
入社後のケアこそ、真に重要な要素と言えるでしょう。

一電機では、社員の定着率を高めるため、新たな取組を始めています。


「最初から特定の部署に配属するのではなく、まずは様々な現場を経験してもらいます。なぜなら、新しく入る社員は技術系、営業系など、それぞれの道で活躍できる可能性を秘めているからです」

と、村田さんは説明します。

「将来的に、どの道に進むのか、それは本人次第です。重要なのは、選択肢を用意しておくこと。そして、その選択肢を本人が自由に選べる状態にしておくことです。

得意・不得意は人それぞれです。技術が苦手な人でも、コミュニケーション能力に長けているかもしれません。

私たちは、一人ひとりの個性を尊重し、それぞれの才能を最大限に引き出せるような環境づくりを目指しています。」

さらに、一電機では新入社員を2名以上採用し、定期的な面談を通して、彼らのキャリア形成をサポートしています。

この点についても、村田さんは次のように述べます。


「以前は、人手不足の部署に優先的に配属していました。しかし、それでは社員のキャリアが固定化してしまう可能性があります。

さまざまな部署を経験することで、視野が広がり、将来のキャリアパスも広がります。

出張を通して、様々な土地で仕事を経験することも、貴重な経験となるでしょう」

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従業員の悩みに寄り添う

また、村田さんは社員の悩みにも寄り添う姿勢を大切にしています。

「新入社員がスムーズに仕事を進められているか、常に気を配っています。周りの社員からも話を聞き、困っている様子があれば、ランチに誘って話を聞くこともあります。

もちろん、本人の気持ちを尊重することが大切です。

距離感を保ちつつ、いつでも相談しやすい雰囲気づくりを心がけています」

応募者へのアプローチのスピード

最後に、応募者へのアプローチについてもご紹介します。

奥井組では、応募者への迅速なアプローチを重視しています。

「応募があった際は、1日でも、いや半日でも早く連絡することが重要です。しかし、採用担当者一人で対応するには限界があります。そこで、サポート役を任命し、迅速な対応を徹底しています」と、小山田さんは主張します。

小山田さんや目崎さんの所属するプラント機工事業部では、応募者の対応を部内で行っています。

このことにより、求職者は現場の情報を得やすくなるメリットがある一方、日常の業務との両立が難しくなり、応募者の対応が遅くなってしまう可能性があります。

奥井組では、目崎さんをサポート役に任命することでこの課題をクリアしています。


奥井組では、待遇改善、迅速なアプローチ、応募のハードルを下げるという3つの施策が奏功し、人材獲得に繋がりました。特に、カジュアル面談を通して求職者とのミスマッチを減らす試みは、入社後の定着率向上に大きく貢献しています。

一方、一電機では、入社後のケアに重点を置いた取り組みが特徴的です。新入社員の個性や才能を尊重し、様々な経験を通して成長をサポートする体制は、社員のエンゲージメントを高める上で重要な役割を果たしています。

両社の事例から、人材獲得競争を勝ち抜くためには、採用段階だけでなく、入社後の定着・育成まで見据えた戦略が不可欠であることが分かります。

また、弊社助太刀では、採用にお困りの企業様のご相談もお受けしております。
建設業の採用でお困りでしたら、ぜひ、弊社にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

助太刀編集部

助太刀編集部

助太刀ブログは職人と建設会社つなげるプラットフォームサービス「助太刀」から生まれた、 建設業の課題を解消するためヒントとなるメディアです。 最新のイベントやノウハウだけでなく建設業にかかわる人にとって価値のあるコンテンツをお届けしていきます。

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