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即戦力を育てる!株式会社バスシステムデザイン研究所の協力会社育成術

はじめに

株式会社バスシステムデザイン研究所は、本社(大阪府大阪市浪速区)、関東支店(東京都大田区)、埼玉営業所(埼玉県和光市)、京都営業所(京都府京都市南区)、名古屋営業所(愛知県名古屋市)と2024年現在5拠点を構えるリフォーム会社です。既存の浴室を壊さずにリフォームする「エコバスリフォーム」という独自の工法を用いて急成長を遂げています。

リフォーム業界において、信頼できる協力会社を見つけることはしばしば大きな課題となります。しかし、必ずしも経験豊富で即戦力となる協力会社を見つけるのは容易ではありません。そこで、株式会社バスシステムデザイン研究所では見つけた協力会社を育成し、独自の工法に対応できる協力会社を育て上げるというアプローチを採用しています。

本記事では、株式会社バスシステムデザイン研究所の代表取締役社長である日吉孝夫さんと、施工グループ次長兼施工管理課課長の小林達矢さんに、同社の協力会社育成の取り組みについて詳しく伺いました。

株式会社バスシステムデザイン研究所様の助太刀導入時の記事はこちら

会社情報

・株式会社バスシステムデザイン研究所
大阪府大阪市浪速区に本社を構えるリフォーム会社。「エコバスリフォーム」という、既存の浴室を壊さずにリフォームする独自の工法を用いることで事業を急拡大中。

インタビュー者紹介


・日吉 孝夫さん
株式会社バスシステムデザイン研究所 代表取締役社長。
京都大学工学部を卒業後、(株)日本リクルートセンター(現(株)リクルート)に入社。
住宅部門「月刊ハウジング」関西版編集長として、ハウスメーカー、工務店、住設メーカーの販売促進計画の立案、マーケットデータの分析などを経て、(株)リクルートを退社し、株式会社バスシステムデザイン研究所を創業。


・小林 達矢さん
株式会社バスシステムデザイン研究所 施工グループ
次長 兼 施工管理課 課長 兼品質・技術課 課長。
飲食店勤務を経て、株式会社バスシステムデザイン研究所に転職。新入社員や協力会社の教育責任者を務める。

座学と実地で協力会社を育成

ーー早速伺いたいと思います。御社では協力会社の育成に力を入れているということですが、具体的にどのような流れで協力会社の育成を行っていますか?


小林:まずはお電話でその方がどんな経験をお持ちかを聞いて、その方に仕事をお願いできるかを見極めます。また、必要に応じて座学を受けて頂いています。

例えば戸建ての床工事の経験がある方であれば浴室の床シート工事に繋げる事が出来ると思うので、本人の意欲があれば、こちらも精一杯指導・レクチャーさせて頂きます。

ーー浴室の経験がなくても、他の経験を活かすことができるんですね。


日吉:お風呂の空間は家の一部ですが、実はあの空間を作るために様々な職種の技術が必要になります。床屋の経験も必要ですし、電気工事もあります。塗装やボード、大工、タイル工事や防水工事も関わります。

そのため、いずれかの経験があるだけでも、弊社としては歓迎です。

ーーそこから他の作業も覚えてもらうんですか?

日吉:希望があれば覚えて頂いています。弊社は日当ではなく出来高で支払っているため、できる事が多くなれば単価も上がっていきます。単価を上げたい協力会社さんは積極的に仕事を覚えて下さいますね。

ーー1人前になるまでにどれくらいの期間がかかるものですか?

小林:一つの分野でいうと、早い方だと2〜3週間くらいです。例えば、浴槽の塗装に関しては塗装の密着の理屈や塗装肌の作り方をある程度理解しているリペア屋さんなら、3〜4現場ほど経験すればある程度できるようになります。

弊社では「見て覚える」みたいな教え方はせず、実際に作業をしてもらうようにしています。
また、経験者の職人へのレクチャーは弊社の方から日当をお支払いしているのも特徴です。

ーーレクチャーに日当を支払っているのは凄いですね。

小林:他にも、弊社のYouTubeチャンネルに作業のイメージ動画を公開したり、東京と大阪に実習場を作ったりもしています。

ヌリフォーム

パネリフォーム

ハリフォーム

社員密着動画 浴室リフォームのパネル職人の現場

社員密着動画 浴室リフォームの塗装職人の現場

ーーYouTubeの動画は外部に制作を依頼しているんですか?

日吉:動画は全て内製で作っています。弊社には販促デザイン課があるので、そこで動画を作っています。

育成の課題

ーー協力会社を育成するのは業界のなかでも珍しいスタンスだと思いますが、育成にあたって何か課題などありましたか?

小林:弊社の工法が独自のものなため、研修資料などを自社で作る必要がありました。そのなかで、作業を理解して言語化することが難しかったです。

ーー資料への落とし込みが難しかったんですね。

日吉:そうですね。業界的にも、きちんと教えないことが正しいといった風潮がありますので、そういった文化と向き合うという面もありました。

ーー資料を作る上で工夫した点などはありますか?

小林:アシスタントの方に手伝ってもらいながら、まずは作業手順を言語化して、それを分かりやすい形で資料に落とし込んでいきました。


ーーなるほど、アシスタントの方と協力して資料を作っていったんですね。

小林:これもまだ完成ではなくて、将来的には作業ごとにスマホでQRコードを読んで、動画で見れるような形にしていきたいと思っています。

助太刀とInstagramで協力会社を集め、育成する


ーー協力会社を集める方法についても教えてください。

小林:弊社では主に助太刀とInstagramを使っています。協力会社が必要となった場合、まずは助太刀を使って協力会社を探し、次にInstagramを使うという順番です。

Instagram:
https://www.instagram.com/bathkoba?igsh=MXNra3BjdTk4Z2sz&utm_source=qr

https://www.instagram.com/bath_system_design?igsh=MTdmZTZzMnd4cmQ3OA%3D%3D

ーーInstagramではどんな発信をしているんですか?

小林:仕事だけではなく、プライベートも載せるようにしています。まずは会社や自分たちのことを知ってもらうことが大事だと思っているので、仕事と関係ない点も発信するようにしています。

ーー助太刀を使う前と使った後で、協力会社探しは変わりましたか?

小林:助太刀を使い始めて、協力会社探しは大きく変わりました。助太刀を使う以前は社員と既存の外注先で案件をこなしていましたが、それだけでは現場をこなすことができず。増加する案件に対応できなくなっていました。

ーー助太刀を使ってどれくらいの協力会社とつながりましたか?

小林:2年間で、関東・関西合わせて15社の協力会社とつながることができました。職種も多様で、水回り、サッシ、FRP防水、大工、電気屋、シール屋などさまざまな職種の協力会社とつながることができました。
今後は名古屋営業所エリアでも増やしていきたいと思っています。

他業界から人が入る業界を目指して

ーー助太刀の活用と教育に力を入れたことで、請けられる案件の数は増えましたか?

小林:そうですね。体感ですが、月に15件〜30件ほどは増えています。
特にホテルの現場で分業作業になる時、作業内容に合わせて協力会社さんに作業をお願いすることができるようになったのはありがたいです。

もちろん事前に仕事のやり方をレクチャーしますが、おかげでホテル以外の一般現場を他の職人さんにお願いすることができるようになりました。


ーー助太刀に登録している職人さんについて、仕事の質の面でどう思われますか?

小林:優秀な職人さんが登録していると思います。昔ながらの価値観で「仕事がないから助太刀のようなサービスを使って仕事を探してるんでしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、いまはそんな時代ではないです。むしろ、こういうツールがあるから業界が盛り上がると思っています。


日吉:価値観は変わっています。人を集める方法も多様化しているなかで、古い価値観にとらわれるのはもったいないと思いますね。

ーー最後に、今後の展望について教えてください。

日吉:弊社では社員の採用にあたり、業界未経験者の採用に力を入れています。例えば小林は前職が飲食店ですし、他にも業界未経験者は多くいます。

ーー未経験者の採用に力を入れているのは理由があるんですか?

日吉:若い世代の社員は未経験でも優秀な方が多いですし、そういった人材が、この業界を良くしていく上で大切だと思っています。だから業界経験の有無ではなく、ポテンシャルのある若手の採用に力を入れています。

ーー建設業界の外から建設業の入職者を増やすことは業界の発展の上でも重要ですね。

日吉:変なブラック企業に入るより、建設業の方がはるかにいい業界だと思います。この業界に、他の業界からたくさん人が入るようにしたいと思っています。

弊社では浴室工事を行う中で浴室に特化した職人はもちろん、塗装・大工・ダイノック・リペア・シール・電気・設備など、浴室と言う1つの空間にさまざまな職種の仕事が詰まっています。
今までの技術を生かしながら新しい浴室リフォームにご協力、ご賛同いただける協力会社様と常にお互いが成長出来る環境を模索し目指しています。
気になる事があれば経験者・未経験者問わずいつでもご連絡お待ちしております。
共に建設業界・浴室リフォーム業界を盛り上げて頂く仲間となれれば幸いです。

協力会社・職人を探すなら、助太刀。

一括さんも、一人親方も。 マッチングから現場入場までコンサルタントが丁寧にガイド。

この記事を書いた人

助太刀編集部

助太刀編集部

助太刀ブログは職人と建設会社つなげるプラットフォームサービス「助太刀」から生まれた、 建設業の課題を解消するためヒントとなるメディアです。 最新のイベントやノウハウだけでなく建設業にかかわる人にとって価値のあるコンテンツをお届けしていきます。

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